寒い時期は「愛犬の食欲が落ちる」「水を飲まなくなる」といった悩みをよく耳にします。今回は、この悩みを解決するべく、原因と対策法をまとめました。
犬は寒さに強くない?
もちろん犬種によって寒さの強さに違いはあります。しかし、近年日本では地球温暖化や、室内で生活することの一般化といった原因で、体が気候の変化に弱くなってしまっている傾向にあります。故に、少しの温暖差でも体調に変化が出やすくなってしまっているのです。
犬が寒がっているサイン
もしも、愛犬の体の異常に気づいてあげるのが遅くなってしまった場合、万が一の場合は著しく健康に悪影響を及ぼす場合があります。そうならないためにも、いち早く体の変化のサインに気づいてあげる必要があります。
以下は、犬が寒がっているときの主なサインです。
・水を飲む量が減る
・震えている
・食欲が減る
・毛布やクッションなどに身を寄せる
・部屋の隅に行く
このようなサインが見られた場合は、部屋をあったかくしてあげたり、犬用の田んぼやアンカーを使用するなどして、対策をしましょう。
寒い時期は水を飲む量が減る?
犬も人と同じで、寒い時期になると汗をかくことが少なくなってきます。また、犬は舌を出して唾液を蒸発させることにより体温を下げる、「パウンティング」という行為をするのですが、冬場になるとパウンディングの量が減ってしまい、喉の渇きを感じにくくなってしまいます。故に水を飲む量が減ってしまうのです。
水を飲む量が減るとどうなる?
水を飲む量が減ってしまうことをあまり気にしない方は以外と多いのですが、実はかなり重要なことです。動物は定期的に水分を摂取することで、体の中に溜まった老廃物などの不要なものを排出します。しかし、水分をあまり摂取していないと、体に悪いものがたまりやすくなり、結果以下のようなリスクが高まります。
・膀胱炎
・結石
・脱水症状
・腎臓の病気
犬に水を飲ませるには?
もしも、愛犬が普段より水を飲まなくなった場合は、以下のような対策をしてあげましょう。
散歩をする
散歩は、適度な運動量で汗を流し、自然と喉が乾いてくるため、水分摂取を促すことができます。さらに、日頃から外気温に体を慣れさせることで気温の温度変化に強い体を作ることができます。散歩の時間が短い小型犬でも、寒い季節は少し散歩の時間を増やしてあげましょう。
水を温める
水を飲まないときには、水の温度を気にしている場合があります。その場合、水を人肌程度に温めてあげることが効果的です。体が温まることで新陳代謝が上がり、寒さ対策に効果的です。また、衛生面や水が冷たくなることも考え、こまめに変えてあげることも大事です。
フードをふやかす
フードに水分を含ませてあげることで、食事と同時に水分摂取ができるだけでなく、食欲が落ちている時にも食べやすくなり効果的です。人肌に温めたぬるま湯や、犬用スープをかけてあげると良いでしょう。
犬は寒いと食欲が落ちる?
基本的に、犬は寒い時期になると食欲が落ちるということはなく、むしろ脂肪を蓄えるために食欲が増える傾向にあります。しかし、寒暖差に慣れていない室内犬や免疫力の低い子犬や老犬、寒さに弱い犬種は、寒さが原因で食欲が落ちてしまいます。
食欲が落ちた時の対策は?
寒さで食欲が落ちた場合は、フードを温めてあげるのが良いでしょう。犬の食欲は、匂いにもっとも反応します。そのため、人肌ほどの温度に温めてあげることで、寒さ対策になるだけでなく、香織が強くなり食欲を刺激してくれます。
また、犬用スープやぬるま湯でふやかしてあげるのも、効果的です。
まとめ
いかがでしょうか?
基本的に犬は寒さには強く、食欲はおちることはありません。しかし、近年の生活環境の変化によって、寒さに弱くなりつつあります。
そのため、日頃から散歩をするようにしたり、水やフードを人肌ほどの温度に温めて与えることが大切です。
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